僅かな希望を胸に抱き、そして失敗する。
人はこうやって学習していく生き物だと実感した。
世の女性にとって(近年は男性も)、
美肌は永遠のテーマであり、
そして綺麗のステイタスの一つである。
しかし悲しいかな、
コロナの影響で、連日マスクを着用し、
肌荒れしている人も多いだろう。
私もそのひとり。
白い吹き出物がポツポツと出現。
そんな我が肌の吹き出物を治すため、
新しい化粧品に手を出してしまったが故に
生き地獄を味わうことになってしまった・・・。
そう、吹き出物といえばアクネ菌と考え、
アクネケア用品を購入し、
アクネ菌を駆逐しようと意気込んていた。
さらに、くすみと毛穴にも何か対策をしたいと思い、
美容液を購入した。
それ等には、ある共通の天敵成分が含まれているにも
かかわらず・・・。
化粧品を購入したその日の夜に顔と首、デコルテに塗布すると、
朝方には搔き毟りたくなるくらい強く首に痒みを感じ、
実際に掻いてしまうほどだった。
そこから仕事に向かい、
顔全体がヒリヒリしだし、全体的に赤みを帯びてきた。
そこから午後には目の周りが腫れだし、
顔の表面にざらつきを感じ始めた。
そのあたりで気分はもう急降下。
(これは、アレだ。)
(前にもなったアレだ・・・)
そして帰宅し、夜になると
顔全体にも猛烈な痒みが襲いだした。
(最悪だ・・・)
翌日朝起きて顔を見て心底驚いた。
そこにいたのはもはや別人。
自分で自分の顔を認識できないほど
変わり果てた姿だった。
(え!誰!)
両瞼がこれでもか!ってくらいパンパンに腫れ、
試合直後のボクサーみたいになっていた。
(もはや辰吉)
さらに集合体恐怖症には恐ろしいほどの
おびただしい数の白い小さなポツポツが
顔全体にビッシリとついているのをみて
そのまま倒れるんじゃないかと気が遠のいた。
それでも特にその日は休めないので、
諦めて地獄の数時間を過ごし、
次の日に皮膚科にかけこんで薬を処方してもらった。
そのときの病名は、
接触性皮膚炎(化粧品かぶれ)だ。
何が原因で起こるかというのはその医師は特定
できなかったが、私にはわかっていた。
それは、みんな大好き「ビタミンC誘導体」だ。
コピペした化粧品と成分表を医師に見せると、
その医師は
「ビタミンCとかで肌荒れする人はほとんどいないし~」と一蹴。
かといって他にかぶれの原因になるような成分は見つけられない
様子だった。
結局、こういう類やアレルギーなどの原因は
日々の生活の変化などが原因となることが多いので、
初見の医師より自分自身のほうが案外原因が分かっているものである。
私は過去にもある美容液を使用してすぐ
同じような症状があり、その美容液はビタミンC誘導体を売りに
している商品だったのだ。
今回使用した美容液とは別物だが、その際は顔ではなく
デコルテなどに使用したため、そこまで悲惨にならずに済んだので
皮膚科にも行かなかった。
昔の悲惨な時期を忘れ、美容液に成分が含まれているのは
分かっていたが、化粧水に含まれているとは思っていなかった。
今回の結果は1つでも荒れる要素があるものを同時に使用してしまい、
結果、ひどく悪化しているものだと思われる。
原因はともあれ、病院からは皮膚炎用の薬を処方してもらった。
その後2日くらいで顔からポツポツが消えた。
そして乾燥期が始まり、顔の赤みやざらつきが1週間ほど
徐々に回復しながら続いたのち、
現在はほぼ回復し、幸せを噛みしめている最中である。
一時期でもあの最悪な時期に比べると、
今の肌が今までで一番綺麗になっているんじゃ
ないかと錯覚を起こしてしまうほどだ。
治って本当に良かった。
地獄から生還!
もう絶対に使うもんか。
そう心に誓った2020年夏。